だれであれ、リーグ・オブ・レジェンドでは高レートへ行くまで数々の試合を行います。

その試合の中で、味方運に恵まれた試合もあれば、恵まれなかった試合もあるでしょう。

味方運が悪かった、自分の回線がラグかった、不運に見舞われた。そんな不遇な試合があろうと、決して諦めずにランクを回すというのは、ストレスに対して耐性がある人ではないと難しいです。

そしてこのストレス耐性というのは、勝つプレイヤーになるための条件の一つだと考えます。

心理学や生物学では、ストレスに反応することを「ストレス反応」と呼びます。そして、ストレス反応の要因、ストレスの原因の事を「ストレッサー」と言います。

ストレスというのは一般的に、負のイメージがありますが、ストレッサーは必ずしも負であるとは言い切れません。例えば、以下の例えば負のイメージと負のストレッサーです。

  • 通勤時のラッシュ
  • 勤務先での人間関係
  • lolの試合で負けた

さて、以下の例えもストレスになります。

  • 職場での昇進
  • 家の引っ越し
  • lolの昇格戦後の、降格の可能性

職場の昇進となると、お祝いするようなことですよね? しかし、もしその昇進が「今後、部下とうまくやっていけるだろうか」「同僚に妬まれたりしないだろうか」という悩みにも繋がります。

その結果、ストレッサーがストレス反応の要素である胃痛、偏頭痛、不眠を引き起こした場合は、かなりの無理をしているということになります。

また、ストレッサーには善玉ストレッサーと悪玉ストレッサーがあり、ストレッサーがストレス反応を起こす人に対して良い形で働くかどうかで分けられます。例えば、以下の例を見てみましょう、

「昇格戦だ~。負けたらまたやり直しだ気が滅入るなあ・・・。味方弱そうだし・・・嫌だなあ・・・」これは、昇格戦というストレッサーが悪玉ストレッサーとして働いた例です。

「昇格戦だ~。緊張感あるわ~。よっしゃガンガン攻めてオブジェクト取ってやるぜ!!!」これは昇格戦が程よい刺激をして働きかけ、ストレスを感じた人のパフォーマンスが上昇した、善玉ストレッサーの例です。

では以上を踏まえて、ストレスへの付き合い方を見てみましょう。


ストレスを善玉ストレッサーにするには

ストレスというのは様々な意味があります。一般的な例では、怒る要因とか、嫌悪感を感じるものです。

人はストレスを感じると、無意識に自己防衛機能が働き、嫌悪感や不快感を感じます。

これは脳が、「俺これ嫌い~やだ~」という信号を発しているのですね。

さて、良いストレスとの付き合い方ですが、それにはストレスをストレスとして感じない方法が効果的です。

「え、何言ってんの?」と思うかもしれませんが、そもそもストレスとして感じていなければストレスにはなりませんよね? ここではアドラー心理学を応用しましょう。ある物事が起こった時に、その物事が起こった意味を自分の利になるように解釈することで、普段はストレスとして感じていたものもストレスとしか感じなくなる場合があります。

例えば、lolでいうと以下のようなものです。

  • 敵のジャングラーにこっちの青バフとられたー! 最悪ー!
  • 敵がファーストブラッド取ったー! まじやだー!
  • 試合に負けたー! やってらんねー!

上記はどれもストレスを感じますよね。では、今挙げた例に、意味をつけてみましょう。

  • 敵のジャングラーにこっちの青バフとられたー! でもこれで相手のジャングラーの位置がわかった!
  • 敵がファーストブラッド取ったー! ファーストブラッドを取った敵は油断するかもしれない! ジャングラーと一緒にぼこそう!
  • 試合に負けたー! リプレイを見て悪かった所を直せるから、今後の俺の勝率は上がるぜ!

このように、ストレスを一種の試練や修行に置き換えると、ストレスは善玉ストレッサーとして働く場合が多い傾向があります。

端的言いますと、少年ジャンプのコテコテの主人公になりきるといい、という事です。

余談ですが、些細な事でネガティブになってしまったり、lolの試合中、本当に小さな事(味方のデスや自分のデス)から試合中ずーっと引きずってしまう人には、下記の著書「スタンフォード大学の超人気講座 実力を100%発揮する方法―――ポジティブ心理学が教えるこころのトレーニング」がお勧めです。

「この試合、もう勝てねえだろうなあ・・・」と思ってプレイするよりも「この試合、きつい状況だがまだ希望はある」と根拠がなくても言い切れるプレイヤーの方が粘り強い傾向があります。根拠のない自信というのは底知れぬエネルギーを持っており、ビジネス心理学などを勉強していると、世間的に成功している人々は成功の秘訣として、自信を持つことと、諦めないことを挙げています。

どうしてもネガティブになってしまう人、そしてそんな自分を変えたいと思っている人は、一読してみるといいでしょう。