リーグ・オブ・レジェンドでは中盤以降、集団戦の勝敗が試合を分けるといっても過言ではありません。

集団戦に勝つ事で、その後のオブジェクト・コントロールで有利を取れます。個人がレーンでどれだけ勝っていても、チームの集団戦で負けたら試合全体の不利に繋がります。

集団戦ではそれぞれのプレイヤーに明確な役割があり、相手の攻撃を受けるタンクや、相手に効率よくダメージを出すDPS、など様々です。集団戦で言えることですが、優秀なイニシエートをできるプレイヤーがいると集団戦はかなり有利に繋がります。

イニシエートとは、集団戦を仕掛けることで、集団戦を仕掛けるプレイヤーを本記事ではイニシエーターと呼びます。

イニシエーターとは、敵に当たっていくタンクだったり、CCを持つメイジだったりと様々です。タンクはアムムやマルファイト、セジュアニのように敵を一時的に無力化できるスキルを持っています。メイジは、ラックスやアニーのように敵の移動を妨害するスキルを持っています。

集団戦でもう一つ重要なのが、フォーカスです。

本記事ではフォーカスとは、適切な対象を狙っているかどうかの判断を言います。

例えば、あなたがタンクで相手のタンクをフォーカスしていたり、ダメージを出す役割の人が相手のタンクだけを狙っていたりする場合、あまり効率のよいフォーカスではありません。

LOLはダメージに関しては、いかに効率よく適切な対象へダメージを出すかが優先順位になります。特に集団戦においては、この優先順位をうまくできたチームが総じて勝つ傾向があります。

しかしイニシエートやフォーカスは個人によって差があり、コミュニケーションを常に取れないLOLでは意思の疎通の問題もあり、バラつきやすい点があります。

ではどうすればいいのでしょうか?円卓のナプキンの法則を適用させると、自ずと糸口が見えてきます。


円卓のナプキンの法則

円卓のナプキンの法則とは、人は一番最初に行動した人を模範にするという心理現象です。

例えば、円卓に座っている人の目の前の左右両方にナプキンが置いてあるとします。

どちらを使うべきか?と迷っていると、最初にある人が右のナプキンを使いました。すると他の人たちも、最初の人に習い、右のナプキンを使いました。もし最初の人が左のナプキンを使っていたら、他も左を使いました。名前の由来はここからきています。

円卓に座っている人が右か左、どちらのナプキンを使うか迷っている時に、1人の人が右のナプキンを使うとみんなも右のナプキンを使い、左のナプキンを使うとみんなも左のナプキンを使うことを指しています。

言うなれば、最初の人間が他の全員をコントロールできるということになります。

LOLでは円卓のナプキンの法則を、集団戦においてイニシエーターがうまく活用できます。

例えば、開戦時「誰をフォーカスすればいいんだろう・・・」というプレイヤーは多いでしょう。特に勝てないプレイヤーはフォーカスの仕方が上手ではありません。フォーカスを気にしてスキルを出し惜しみする挙句、スキルを使うことなく倒される勝てないプレイヤーはよく目にします。

集団戦は勝った後の行動が大事です。集団戦で勝った状況とは、敵全員を倒した状況だけを言うだけではなく、集団戦の後にオブジェクト・コントロールに繋がるかどうかです。

LOLの低レートでは、イニシエーターが最初に攻撃した対象を後の味方が続いて殴る傾向がとても強いです。

「誰をフォーカスしていいのかわからんが、あいつが殴ってるやつと同じやつか、まぁ一番近いやつ殴っとけばええやろ!」

私の経験では、多分こんな感じで考えています。

例えば、ノーチラスのウルトは対象指定なので、続く味方がその対象を殴る傾向があります。逆にアムムは範囲のウルトなので、味方がしばしば誰を殴ればいいのか困惑しているケースがあり、その場合は一番近い敵をフォーカスしている傾向が見て取れます。

もしあなたがアムムの場合、ウルトした後に特定の、味方に続いて殴ってほしい対象をすぐに殴るといいでしょう。

円卓のナプキンの法則が適用された場合、味方はあなたと同じ対象をフォーカスするでしょう。円卓のナプキンの法則は、味方にとってわかりやすいかどうかが重要視されます。

また、集団戦ではなるべく先手必勝を心がけるようにしましょう。なぜなら、敵にイニシエートされタンクであるあなたが真っ先に引いた場合、他の味方もあなたに習って後退するからです。

低レートでは集団戦で反転をする場合、わかりやすい合図がないと味方が合わせてくれないかもしれません。反転はとても有効な戦略ですが、それは味方との息が合ってありきなので、先手必勝を心がけるといいでしょう。