リーグ・オブ・レジェンドでは煽りは一種のプレイと考えられていると思います。
スポーツマンシップに則っていない行為ですが、心理学的に考えて、相手を煽る行為は場合によってはとても効果的に働きます。
例えば、レーン中、相手がずっとあなたを煽っていたとしましょう。
その後の集団戦で、レーンで煽ってきていた相手が瀕死だった場合、自分の役割を忘れてつい追いかけたりしませんか?
追いかけた結果、あなたはその相手を倒しましたがチームでの集団戦は負けた・・・なんて事になった場合、それは相手の、あなたに対しての心理作戦が成功したと考えていいでしょう。
相手の行動によってあなたは冷静さを欠いた行動を取った、ということです。
そのような状況に陥らずに、冷静に試合に勝つためには、返報性の法則を理解するといいでしょう。
返報性の原理
返報性の原理とは、人間心理の一種で、人は何かしらの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないと思う心理性のことです。
例えば、あなたが困っている状況の時に誰かに親切にしてもらったとしましょう。親切にしてもらった人に対して、お返しをしようという感情は沸きませんか?
これは逆にいじわるをされた時にも起こる現象で、人は誰かに嫌な行為をされた時、その人に対して報復心や仕返しをしようと思う傾向があります。
では話をLOLに戻しましょう。あなたはレーンで散々煽られて、相手に仕返しをしたいと思い、集団戦中そのプレイヤーだけを狙い、集団戦を蔑ろにして結果的に試合に負けました。これはあまり良い結果ではないですよね?
煽ってきたプレイヤーへの最大の仕返しは、その試合に勝つことです。それこそが相手の一番嫌がる行為であり、逆に試合中の集団戦を蔑ろにしたり、試合中の集中力を散漫してしまったら逆に相手が喜ぶ行為です。
ではどうすればいいのでしょうか?
もし相手に対して腹が立っているのならば、それをうまく自分の動力源として使えるといいでしょう。
「あいつずっと煽ってきやがって!お前からキルとってやるからな~!」
ではなく、
「あいつずっと煽ってきやがって!この試合絶対勝ってやる!」
と思うといいでしょう。
相手の一番嫌がる行為が、試合に負ける事であるならば、煽られて溜まったあなたのエネルギーは試合の勝利へ繋がる所に使うべきです。ネクサスを相手よりも先に割ることだけに集中でいればよいでしょう。
序盤で書きましたが、使い方と相手の反応によって煽りは効果的に働きますが、逆に効果的に働いてしまう場合もあります。
相手の感情のコントロールがうまく、煽られた相手がそのストレスをうまくエネルギーに変換して使えるような場合、煽るという行動は致命的です。
あなたがよく煽りによってストレスを感じる場合は、返報性の原理を理解してそのストレスをうまく試合のパフォーマンスに反映できるよう感情のコントロールをするといいでしょう。