リーグ・オブ・レジェンドはオブジェクトを取り合うゲームです。
その中でも、ネクサスを相手より先に割る事が勝利条件として明確にあります。そのため、オブジェクト・コントロールがとても重要になってきます。
LOLのオブジェクトの優先順位は次のように明確です。
- ネクサス
- タワー
- バロン
- ドラゴン
上記のようにオブジェクトを優先順位は明確ですが、試合中、よくネクサスを割れる状況なのに別のタワーを割りにいく、ネクサスを割れる状況なのにバロンへ行く、という場面に度々出くわします。
もしもタワーとバロンを天秤にかけるのであれば、状況によってやや判断は異なりますが、ネクサスが割れる状況であれば選択肢はネクサス一択です。
勝つプレイヤーはオブジェクト・コントロールの優先順位を理解しており、実行に移している傾向があります。
ではなぜ、勝てないプレイヤーはオブジェクトの優先順位をはき違えてしまったり、判断を誤るのでしょうか?それには、行動心理学における希少性の法則が深く関係してきます。
希少性の法則とは、いつでも手に入るものは価値が低く、数が少なく手に入りにくいものは価値が高いと考えるという人間心理学の一つです。
- 「今この瞬間に決断しなければ、二度と手に入らなくなる」
- 「この機会を逃せば、この商品はもう二度と手に入らない」
- 「希少なものだけに、自分以外の他人もこの商品を欲しがるはず」
- 「数が少ないものは、高額でも当たり前」
- 「良い物だからこそ、多くの人がその商品を買い漁っている。」
などと周囲の情報から、相当な理由があると判断し冷静な判断や検討に欠け、希少なものを崇拝してしまう行動を言います。
人間の行動だけではなく、経済においても需要と供給の法則と大きな関わりがある人間心理学の一つです。
リーグ・オブ・レジェンドでは勝てないプレイヤーは希少性の法則が適用されている傾向が強いです。
例えば、ビルドにしても自分でビルドを考えるのではなく、プロのビルドが載ってあるウェブサイトを参考にして妄信する傾向があります。
必要なのは、プロのビルドは、あくまで参考とし、自分なりに勝つ方法を模索する手段として用いることです。
希少性の法則の心理学実験
希少性の法則は有名な例があるので、参考に見てみましょう。
瓶の中に入っているクッキーを被験者に食べてもらい、
その味に評価を付けさせた。
半数の被験者にはクッキーが20個入った瓶を渡し、
残りの半数にはクッキーが2個しか入っていない瓶を渡した。
瓶の中身はどちらも同じクッキーであったが
そのクッキーへの評価は、
瓶に2個しか入っていないクッキーを食べたグループの方が、
瓶に20個入っているクッキーを食べたグループより、
「このクッキーがおいしい」という評価を下した。
希少性の法則を理解できれば、物事を考える時の指数となります。
LOLでは、その場の状況において的確な判断を下す力の向上へ繋がるでしょう。
実際にはどうすればいいのでしょうか?それは、常にネクサスを割るために、次にどのような行動をとればいいのか?と自問自答することが大切です。
チームが負けていても、試合が劣勢でも、LOLは相手のネクサスを割れば勝ちです。ネクサス>その他。これがLOLにおけるどのレートであっても、どのプレイヤーに置いても揺るぐ事のない絶対的な方程式です。
ネクサスを割れる状況下で、瀕死の相手を追いかけ回し相手に時間を与えたりする行動や、ネクサスを割れる状況下で、バロンを取りにいくような行動は総じて希少性の法則に振り回されている典型的なパターンです。
何が一番大切で、優先すべき事柄なのか?もしあなたの優先順位が、レートをあげること、であれば試合中何をするべきかは明確ですね。