リーグ・オブ・レジェンドは集団戦がとても重要なゲームです。

そのため、味方の誰かが戦闘を開始した場合、いかに早く駆けつけるかが決め手になる場合が度々あります。私はこれを、寄り、という言葉で表しています。

相手よりも先に戦場へ駆けつけ、人数差がある状態で戦闘を継続できれば、勝てる集団戦の数は多くなると思われます。

さて、しかし駆けつける最中に味方が崩壊し、逆に人数差をつけられてしまうこともあります。その場合、残りの人数で戦闘を挑むべきかどうか?この判断はとても難しく、また素早い選択が求められます。

この判断は、もし負けたらどうなるか?を考えると適切な判断に繋がるでしょう。

例えば、

  • 「今もう人数差がつけられたけど、まだ自分が残っているので無理にこのままタワーを押せないだろう。タワー下まで相手が来てから仕掛けよう」
  • 「人数差がついているけど、今仕掛けて勝てる可能性はある。が、勝っても取れるオブジェクトはないけど、もし負けたら相手にバロンにいかれるから、ここは一度引いておこう」

という論理的な考え方が必要となります。

度々、勝てないプレイヤーの試合では、駆けつけるのに間に合わず、味方が既に倒され、人数差がついているにも関わらず戦闘を継続させる傾向があります。

LOLで同時に相手と戦うのではなく、一人ずつ相手に向かって行って倒されていくのを、私は四天王制と呼んでいます。

私の場合、こちらが一人で、相手が五人の場合でも勇者になろうとして散っていった勝てないプレイヤーを何人も見送りました。いつからか、明らかな人数差があり、その後のオブジェクトが危ないにも関わらず何故、特攻していくのかと考えた結果、それには同調現象が関係していると思いました。

同調現象とは

同調現象とは、社会心理学の用語で、社会に適用している行動に従い、大多数の人の意見や行動に順応していくことを言います。

とある心理実験で、AとBの図がありました。どちらにも丸い円が描かれています。

  1. Aの方がBより大きい
  2. 同じ部屋にいる10人に、AとBのどちらが大きいか順番にその場で答えてもらう
  3. 最初の9人は仕掛け人である
  4. 仕掛け人は全員、Bの方がAより大きいと答えた
  5. さて、10人目の実験対象者はどう答えるか?

この実験の場合、明らかにAの方がBより大きいにも関わらず、10人目もBの方がAより大きいと、真実とは真逆を答える結果となりました。

途中から、「あれ?もしかして俺の目がどこか悪いのか・・・?」という心理まで働き、最終的には社会に順応すべく、思考を止め、社会に適応しています。

例えばみなさんも、小学生の頃、多数決を取る際に大多数の方へ合わせた経験はありませんか?あれも同調現象の一種です。

ではどうすればいいのでしょうか?

LOLでは、後に起こりうる事態を推測することで、同調現象を回避することが可能です。

同調現象とは、簡単に言うと「他がこうしてるから、俺もこうしよう」と思考の放棄をしているわけですから、自分で思考するようにすればいいのです。

「ここで俺も倒されると、誰もいなくなるからそしたらバロンが完全にフリーだからよくないな」

と自分なりに状況を判断しようと試みることがまず大切です。その上で、集団に同調する方がいいのか、今考えた自分の考えがいいのかを選択してもいでしょう。

選択の基準は、試合に負けた際に後悔しないだろうと思う方であればいいかと思います。

単に周りに同調してしまうと、思考を他者に委ねることになり、思考の放棄をしていることになります。そうなると、味方運頼みになってくるわけです。

自分の考えを持ち、実力で勝てるように徐々に変えていくといいでしょう。