リーグ・オブ・レジェンドにはプロと呼ばれるプレイヤーがいます。

近年ではeスポーツと呼ばれる分野が確立し、その分野のゲームが多く登場し、それらのゲームでのプロが輩出されています。

プロがいる分野は、プロが存在しない分野と違って目標がある程度明確になる点が利点として挙げられます。

例えば、その分野で上手くなりたければ、その分野のプロを参考にすることは大いに効果的ですし、なにより効率的です。

プロがその地位を確立するまでに試行錯誤した経験から得た結果を学ぶ、と言えばわかりやすいでしょうか。

では参考にするには、どのようにすればいいのでしょうか?それには、心理学でいうモデリングを理解してみましょう。


モデリングとは

心理学でいうモデリングとは、ある対象を見本にし、対象と同じような行動を取ることをいいます。

簡単にいうと、その人の行動を真似するということです。

特定の領域において既に成功している人がいる場合、その人をモデリングすることで時間と労力を大幅に短縮することができます。

LOLで代表的な例は、XJ9 という選手をモデリングした選手はとても多いと思われます。

よく知られている例では、NALCS Spling 2014 の大会にて24勝4敗という驚異的な成績で優勝したアメリカの Cloud9 というプロチームのジャングラーである Meteos 選手が、XJ9 選手を参考にしています。

効率よくジャングルを回る方法は XJ9 選手から学んだよ
I watched streamers like theoddone and saintvicious at first but most of what I learned about jungling came from just experience. I learned a lot about jungling efficiently from xj9
I am Meteos, jungler for Cloud 9 HyperX, and MVP for week 1 of the summer LCS. AMA!

私の経験でも、ジャングルは XJ9 選手を参考にし、高速でジャングルを回る方法でレベルを他のプレイヤーよりも先行するジャングルのやり方は多くを教えてくれました。

ただ残念なことに、XJ9 選手はあまりに態度が悪かったため、LOLから永久追放という重い処分を過去に下されています。

以上のことから、正しい対象をモデリングした場合、とても効果的だということがわかります。

XJ9 選手がそうだったように最近は多くのプロが様々な配信サイトで配信を行っていますので、モデリングの対象を見つけるのは、容易かと思われます。

勝てないプレイヤーは、正しいモデリング対象を見つけて、まずはプロの行動を真似てみるといいでしょう。

モデリングは、行動そのものをコピーしてもあまり効果的ではありませんが、最初の入り口としてとてもお勧めできます。あれこれ考えるよりも、形から入るほうが効果的な場合は度々あります。

まずは、良いなと思った選手の真似をしてみる。

行動だけを真似するモデリングは、最初は良い結果が出たとしても継続的に良い結果を出すことは難しいと言われています。

例えば、プロが以下のような行動を取ったとしましょう。

  1. シャコでバフスタートをした後、敵のラプター右上でボックスを置き、相手を待つ

配信でうまく行っていたので、あなたも真似したとしましょう。そして戦略通り、相手がラプター前のボックスに引っかかり、ファーストブラッドを取ったとしましょう。

これは、行動事例に対してのモデリングとなります。

上記の例では、プレイヤーのある行動を特定の対象として、真似をしています。実際のモデリングは、そのプレイヤーに対して行う必要があります。

そのプレイヤーに対してモデリングを行う場合、そのプレイヤーの思考に対してのモデリングを行うことが最終目的です。

なぜならば、プレイヤーの実際の行動は、思考をするという行動によって決められるものだからです。

勝てないプレイヤーは目標にしたいプレイヤーを見つけ、そのプレイヤーの行動を真似するところからはじめて、その上で彼らがどう考えた結果その行動を取っていたのか、を理解できるようになるといいでしょう。

勝つプレイヤーの思考を理解し、意図を察することができるようになれば、あなたの戦略は広がります。戦略が広がることで様々な勝ち方を学び、勝率を上げることに繋がるでしょう。

余談ですが、「参考にする配信は日本語で見たい!」という方にはrainbrain氏をお勧めします。

プレイが丁寧で、味方に対しての支持の出し方もうまく、学べるところが多くあるでしょう。