本記事は、やや上級者向けの記事になります。
リーグ・オブ・レジェンドは、いかに素早く適切な判断を下せるかを問われるゲームです。
判断とは、与えられた情報を元に、適切な行動を導き出します。
ここでは、与えられた情報をインプットと呼び、適切な行動をアウトプットと呼びましょう。
例えば、以下の一例がインプットです。
- 敵がドラゴンを取った
- 敵の赤バフが復活した
- 敵がフラッシュを落とした
- 特定の敵がしばらく見えない
そして、以下が上記に対するアウトプットの一例です。仮にここでは、あなたがトップのレーナーとしましょう。
- 敵がドラゴンを取った → 敵のジャングラーは下側にいるので、トップの自分は対面に仕掛ける。
- 敵の赤バフが復活した → 赤バフを取ってからトップをガンクする可能性は高いだろうからワードを置く。
- 敵がフラッシュを落とした → 味方のジャングラーを呼ぶ
- 対面の敵がしばらく見えない → AFKしてんじゃね?よし全力でプッシュだ。
このように、lolはインプットとアウトプットの連鎖で出来ています。
これが出来ないプレイヤーはとても多く、意識的に出来ているプレイヤーもいれば、無意識の内に行っている勝つプレイヤーも多いでしょう。
共通して言える事は、意識していても無意識ながらも、インプットとアウトプットの連鎖が出来てないプレイヤーは、勝てないプレイヤーの傾向だということです。
例えば、対面の敵がフラッシュを落とした場合、そのインプットを元に有意義なアウトプットを出そうとするべきなのですが、勝てないプレイヤーの思考はそこまで行き着かない場合が多いです。
「えへへ~対面がフラッシュ落とした。いえーい!」
いえ~い! 終了。
要するに、目先の事実に対して喜んで思考停止してしまっているのですね。
その後は対面のフラッシュが再び上がるまで仲良しファーム。これはインプットとアウトプットの連鎖ではなく、思考が止まってしまっています。
ジャングラーからすれば、フラッシュを落としている敵はガンクの対象なので、ピングをするかチャットで伝えてみましょう。イケメンなら駆けつけてくれるでしょう。
低レートではまぁジャングラーも思考停止がデフォなんでフラッシュを落としたと伝えたとしても「え、まじで?やったやん~」で終わる可能性もありますが。
まぁ低レートではガンクの力を借りずに対面くらい倒しましょう(真理)
インプットとアウトプットの精度を上げるには
以前の記事でも書いてある通り、精度を上げる簡単な方法はインプットの質を高める事です。
参考に下記を見てみましょう。
さて、LOLでは勝てないプレイヤーの判断の精度の低さの原因の一つとして、限定的な情報だけで判断を行っている傾向がとても強いです。
分析の精度を磨く第一歩!メラビアンの法則とは?
単純明快な話なのですが、例えば勝つプレイヤーと勝てないプレイヤーでは以下のような違いがあります。
勝つプレイヤー「敵がフラッシュを落とした。ってことは今から約5分はフラッシュがないぞ。つまり8:30まで攻撃的でいい。ガンクしたり、仕掛けたりしてもいいかもしれないな。味方のジャングラーはすぐにこれないだろうけど、5分以内なら大丈夫だ」
勝てないプレイヤー「敵がフラッシュを落とした。いつだっけ?さっきだけど。いつまでだっけ。そもそもフラッシュのクールダウンて何秒?おいジャングラー、はよ来いや!は?バフ取ってから??使えね~」
フラッシュのクールダウンが5分というインプットがあれば、より明確な計画を立てる事が可能です。
また、lolにおいて代表的なインプットは敵の位置になります。
敵がどの位置にいるかをわかれば、マクロ的な部分で圧倒的な優位に立つ事が可能だからです。
つまりゴースティング最強ってことですね(幽霊)
敵の位置がわかれば、スプリットプッシュで大きな優位を作る事が可能ですし、敵にタワーを守らせるために走り回す事でファームでも優位を保ちやすくなります。
特にジャングラーの立場で言えば、ゴースティングされている試合は敵にバフや中立モンスターを管理をされてしまうので厄介な事この上ないです。
後、個人的な話なのですがツイッチなどの配信者でミニマップを隠されている方々をよく見かけますが、90%の方は自意識過剰でしょうし、最終的に遅延入れればいいだけなので隠さないでもいいんじゃね?と思っています。
話を元に戻しましょう。
要するに、インプットの質を上げればいいというお話です。そのためには、自分が処理するインプットにはなにが向いているのかというのを知ることも重要になります。
結論から言うと、様々な戦略を片っ端から試して、効果があったものを選別していく作業になります。
「え、え、えー。一番良いやつ教えてーや」
これは、あなたが使うチャンピオンに向き不向きがあるように、戦略も人によって向き不向きが存在しますので、一概にこれを使っとけというものがありません。
例えば、カウンタージャングルを得意とするならカウンタージャングルを軸に戦略を組み立てるだろうし、キャンプ主体のガンクであれば、問われる技術も違ってきます。
脳死でこの戦略使っとけ、というものはありませんが、様々な戦略を試す上でモチベーションを上げる方法は存在します。それをプラミング効果と呼びます。
プライミング効果とは
プラミング効果とは、事前に与えられた情報が後の情報に影響を与えることを言います。
例えば、巷でおいしいと評判のラーメン屋があったとしましょう。実際に食べに行ったら、正直普通だけどおいしいと錯覚するようなことです。
他にも、アマゾンで買い物をする時にレビューを先ず見たりすると、大体の場合はプラミング効果が働きます。自分では正直微妙と思う商品でも「自分が微妙と思う製品でも、周りのレビューがいいってことは、自分が製品の良さにまだ気づいてないだけかな・・・」と商品そのものに対して疑問をあまり抱かないという意味ではとても効果的です。
プラミング効果は負としても働きます。
例えば、LOLでは「あの配信者、素行悪いよ」という噂が経てば、実際に素行がそこまで悪くなくても、素行を悪く捉えられるように感じてしまうのです。
しかし実際、LOLを配信してやろうとする人の素行は悪いので問題はないです(塩素)
インプットの精度を高めるために適用する
さて、前述の通りインプットの精度を高めるには、自分に合った戦略の質を上げる事です。
そのためには、様々な戦略を試し、うまくいったものは繰り返し行い、うまくいかなかったものは理由を考えるといいでしょう。
ただ、こういった試行錯誤の作業は人によっては辛いものがあると思われます。大体、この作業を苦痛に感じる人は学業の成績が低い傾向にあるというデータもありますので、心当たりのある方はぜひプライミング効果を使ってみましょう。やり方は簡単です。
ウェブサイトを読んだり、人から聞いたりして得る戦術は、どれも超前向きに捉えてみてください。
それだけです。
ポイントは、超前向きという所です。
外部から得る情報に対して、まずはやってみるのが大切なので、やってみるモチベーションを継続させるために、超前向きに受け入れましょう。そうすると、「えーそれどうなの?」と思うような戦術でも、「うまくいくのかな?」というワクワク感に変わってきます。
LOLのコミュニティーに毒されている方々は、なにかしらの理由でレートを上げるのに行き詰まり、現状を打開しようとしてLOLのブログを漁っているにも関わらず、信憑性のないデータを丸呑みしたり、否定的になんでも捉える傾向が強いと思われます。
物事というのは、前向きに捉えて学ぶか、後ろ向きに学ぶかで効果が変わります。
「こいつこんな事言ってるけど、どーかなー? なんか微妙ー。根拠はないけど微妙ー」
上記のように後ろ向きに捉えていれば、身にならないのは当然です。学というのは、丸呑みするものではなく、学んだ上で自分の使いやすいように使うツールなのですから。
学業に置き換えて考えてみましょう。
例えば、学校の必修で心理学を学ぶにあたって・・・。
- 心理学者になる可能性はないから必要ないかなー。
- 今は必要ないけど、社会に出れば嫌でも人と関係を持って仕事をするわけだから、学んでおこう
上記の両者だと、どちらの方が、頭がいいかと言いますと説明するまでもないですねこれは。
さて、プライミング効果について述べてきましたが、実践方法も簡単ですし効果も出やすいのでお薦めです。
余談ですが、記憶術に関する本で最近、以下の著書を読みました。
ずるい暗記術―――偏差値30から司法試験に一発合格できた勉強法
サブタイトルに目が惹かれがちですが、逆説的な記憶法で、物事を中々覚えられないという方や、受験を控えている方、大学生の方は読んでみるといいかもしれません。