本記事は、上位レートのプレイヤーから探る「勝つプレイヤー」「勝てないプレイヤー」の5大法則の記事の続きです。もし先述の記事を読んでない場合は、順番に読む事を強くお勧めします。
精神的に弱い人、すなわち勝てないプレイヤーは柔軟な思考を持っていません。頑固だったり、なにかを妄信していたり、必要のない固定概念に縛られている傾向があります。
勿論、信念を持つ事や、その上での固定概念を持つ事は良いでしょう。しかし、信念を突き通す事を優先した結果、自由な発想の可能性を潰しているのは大いに問題です。
柔軟な思考が持てなければ、局面が変化した時に、臨機応変に対応できず、自らの実力で試合を勝利に持っていく事はできません。
投機的なやり方はよくない
頑固な人と柔軟な人は、よく株や為替の取引の種類でよく見られます。例えば、初めから長期的な方法で株を保有しようとする方が、精神的にもよく余裕があります。短期の取引でお金を追い求めると、どうしても投機的になります。
この投機的な人間は、思考も短絡的で、一時的にはうまく行っても結果としては成功しない部類です。そして、失敗したと気づいた時の対応も遅い傾向があります。そもそも気づかない場合もこのパターンにはあります。
勝てないプレイヤーというのは悲しいもので、固定観念や、なにかを妄信していたりすると他のものが見えづらくなります。そのため、投機的になり、一度失敗すると、その失敗を取り返そうと思い、更なる失敗を繰り返します。
株や為替でいうと、損切りができない人達です。
ではどうすればいいのでしょうか?
根拠のない理由や、依存型の理由を避け、自分の考えを持つ
賢明なプレイヤーや、柔軟な思考を持つプレイヤーならば、自分のやってきた事の振り返りを行い、分析することで次回に役立てます。一時的に痛みを感じるものの、損切りを行い、その後を良くする事は長期的な視点です。
ところが、例えば勝率という固定観念に縛られると、勝率への執着心が生まれ、振り回される事になります。執着心があるから、目先の勝利にしか目がいかず、安直な方法を選びます。
例えば、勝てないと感じるトップレーナーがミッドへ一度だけ変更し、勝った場合に「やっぱミッドだなー。これからはミッドだわー」と一度きりの成果から結論を出す事は投機的で、刹那的なレートの上げ方です。
自分を変える場合は、なにかしらの理由が必要であり、その理由を検証する事が重要です。理由が「なんとなく」とか「勝てないから」とか根拠がないのに「今はミッドのアカリが強いから」とか、「プロがレートあげるならミッドって言ってたから」というのは分析結果と呼ぶにはあまりにも稚拙なので理由にはなりません。
一言でいうと勝てないプレイヤーは何も考えてないくせに、それとなく理由をつけるのがうまいという事です。
勝てないプレイヤーの言い分や理由の全てが、根拠が存在しないか、あるいは依存型で他人任せの傾向があります。
勝つプレイヤーは、思考の切り替えが早いです。何故なら、長期的な視点で勝率を上げるのを目的としているので、損切りも早く、柔軟です。
勝てないプレイヤーは固定観念に縛られ、頑固なので一度、負の環境に陥るとなかなか抜け出せず、ただただグルグルと勝てないプレイヤーの底辺に埋没していきます。
ゲームの外で一度、冷静に「どうして勝てないのか?」「どうすれば勝てないプレイヤーから勝つプレイヤーになれるか?」を分析してみるといいでしょう。