今回の記事は視空間認知のトンネル・ビジョンについてです。
まずは、以下の動画をご視聴下さい。
動画は約1分30秒で、クイズになっています。動画の中でバスケットボールを使ったパス回しを行います。
何度パスが行われたかを数えて下さい。
^ー^「うっほー」
あなたはクイズに見事正解しましたか?
これは心理学を学んでいれば必ずと言っていいほど出てくる視空間認知の一例です。
トンネル・ビジョンとは
トンネル・ビジョンとは、自身の視野が狭くなっている状態を指します。
大体は視覚をうまく使えていない状態を表す時に使われ、特定のものごとに集中してしまっているあまりに他の可能性のある要因に気付かないことです。
「集中しまくっているのであればいいのでは?」
特定以外の要因がない条件下ならそうなのですが、世の中においてもリーグ・オブ・レジェンドにおいても特定以外の要因が考えられるため、注意や配慮が必要になります。
また、良い意味で使われる極限の集中状態にはフロー状態(ゾーン)があります。過去に執筆してありますので未読であればどうぞ。
普段使っている調子が良い、という状態だけではなく、心と体が一つになって、無我の境地に達している状態という風に表されます。
ゲームを支配する感覚!フロー体験とは
ちなみにこれらのフロー状態などは、脳波がベータ波からアルファ波に変化することを意味しています。もしも自力で意識して脳波をこのへんに持っていけるようになれば、日本のFakerを名乗るに値します(嘘松)
なんにせよ、厨二全開の方には「うおおお・・・今まさにオレのベータがアルファに!!!」という遊びができます。
話を元に戻します。
トンネル・ビジョンでは視野が狭くなっている事が問題です。
例えば、トップレーンで近くにワードを指してガンクを警戒していたにも関わらず、気づくのが遅かった、あるいは敵のジャングラーに気付かなったことはありませんか?
上記のような場合は、CSかハラスに夢中になりすぎた事が原因としてあるでしょう。
他にも例えば、あなたはアサシンです。集団戦で真っ先にADCを優先的に狙うべきにも関わらず、他をフォーカスしてしまう事はありませんか?
そのような場合、思考が目先の敵に捉えられすぎており、本来全うする役割を果たせません。
直前までは自分がやるべき事を把握していたにも関わらず、集団戦が始まってからは思考力がついてこれなくなる事は稀にあるでしょう。
そんな時、厨ニな方は「うおおおお、封印されしオレのトンネル・ビジョンが開放され・・・」
トンネル・ビジョンを避ける
トンネル・ビジョンによって集団戦でパフォーマンスが発揮できない場合は、選択的注意を学ぶといいでしょう。
選択的注意も、視空間認知の一つであり次回の記事で触れていきます。
応用として、トンネル・ビジョンを回避して、集中するべき事に集中する事でLOLの勝率を上げるを解説していきます。
余談ですが記事で触れたフロー状態や脳に関する話には裏付けがあります。記事内では学術寄りになりすぎるため、裏付けまではカバーしていきませんが、興味のある方はマンガでわかる神経伝達物質の働き ヒトの行動、感情、記憶、病気など、そのカギは脳内の物質にあった!!が入門としてはオススメです。